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うるとらばいおれっと

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小さい出来事だからこそ尊い気がします

 
 ふと思い出したので、お話をひとつ。
 
 仕事場のビルの裏手に喫煙所があって、そこでいつも一服するんだけど。その雑居ビルは、一階が――。
 
 いやいや、その前に前置き。
 この話はフィクションではありません。フィクションじゃないやつってなんていうんだっけ。ノンフィクション? とにかく真実のお話。信じるも信じないもあなたしだい。
 
 さてさて、話の続き。
 
 その雑居ビルは都内にあって、一階がauショップになっている。ビルの裏手の野外は喫煙スペースとなっていて、そこで一服していると、ショップの店員さんも制服姿で一服してたりする。

 そこでショップの女子店員さんが会話していた。

 言い訳するみたいだけど、決して傍耳を立てていたわけではなく(本当に。別にたいした話じゃなかったし)、聞こえていたとしても数分後には忘れてしまうような会話。

 さすがにショップの店員さんは綺麗。綺麗な店員さんが二人で会話してる。結婚が決まったような雰囲気の会話。どうやら先週の日曜日に、未来の旦那さんと大阪に新居の見学に行ったそう。
 そんな会話、オフィスに戻って仕事に戻れば永久に思い出さない、たあいの無い会話。だが、このあと、その会話が一生、忘れられないほどに印象的なものになる!
 
 店員さんが一服を終え、職場に戻っていく。すると、入れ替わりにやってきた男性。どうやら工事の人のよう。ニッカポッカって言い方でいいのか、大工さんが切るようなだぶだぶのズボンをはいて、ペンキだらけの働く男性。
 ショップ店員の女性とすれ違った彼は、しきりに後ろを振り返っている。彼は二人組みで、不可解そうな顔をしながらヤンキー座りでタバコをくわえる。
 彼らの会話。
 
「さっきの子、見たことがある気するんだよな」
 
 とのこと。おや、とここで興味が惹かれる。

「先週の日曜日、大阪でナンパして遊んだ子にそっくりな気がするんだよなー」
 
 先週の日曜日?
 大阪で?
 
 ところが、その男性。

「こんなところに居るわけ無いか」
 
 などといって笑っている。
 
 ちょっとまて!
 なんだその符合点は!
 
 周囲はビルが建ち、人の雑多が当たり前な東京砂漠。
 その小さな雑居ビルの、しみったれた小さな小さな喫煙所という一角。
 世間の隙間、あるいは死角とも言えそうな、小さな空間で、小さなドラマが!
 そして、すれ違った二人はお互いを認識せず、そこに奇跡的なドラマがあったことを知るのは、この私ただ一人である!
 
 ああ、教えてあげたい。でも、二人とも赤の他人。
 しかも!
 ショップ店員さんは「未来の旦那さんと新居を見に大阪へ」行ったのである。これはサスペンスである。結婚前のお姉さんが、大阪でナンパされてほいほいついていったのだ。
 
 一人で妙にドキドキ。
 奇跡的なすれ違い。
 ニアミスして良かったね! 一服する時間が重なっていたら、修羅場だったかもね。
 
 この微妙な、なんというか、絶妙なタイミングのすれ違いのドラマ。しかも正真正銘、現実でつむぎだされた再会とすれ違い。そして観客はたった一人。真実を知るのもたった一人。登場人物たちは何一つ真実を知ることの無いまま。
 
 この話、信じるか信じないかはあなたしだい。
 
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